コロナワクチンの配分とAmazon Pharmacy

ふと振り返ってみたらいつの間にか11月も末。サンクスギビングも終わろうとしていた。サマーインターン終了後、予想以上の忙しさにブログの事をすっかり忘れてました。MBAの2年目は暇だといったのはどこの誰だ、、、

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面白いデータがあったので、紹介。

①コロナワクチンの配分データ

②USの複雑なヘルスケアバリューチェーン

 

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①コロナワクチンの供給先データ

・各社のワクチンの予定供給先のインフォグラフィック。こうしてみるとアストラゼネカの供給量はすごい。

・面白いのがファイザーの供給量はUSよりもOUS(Outside US)が多いこと。勝手にUSの会社はUSを優先してるのかと思ってました。Novavaxも初めて聞いた企業だけど、どうやらUSのワクチン専門の企業のようですが、インドへの供給量がすごい。

・Modernaが載ってないのは、最初の20M doseは全てUSに供給予定だからか?(どうでもいいけどModernaのナスダックの証券取引コードがMRNAってそのまんますぎてすごい笑。戦略的に取ってる気がする。)

・これを見るとやはり途上国への供給は後回しか。もしくはWHOがなにか協定をむすんでいるんだろうか?

 

②USの複雑なヘルスケアバリューチェーン

 

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ソース:CB Insigths

・元ネタはこちら。アマゾンが薬の小売りに乗り出そうとしているという話。

www.cbinsights.com

アメリカのヘルスケアには中間業者が多すぎてわかりにくいのだけれど、これが綺麗な図かと。PBMというユニークな業界が実は幅を利かせています。実質的には病院向けの集中購買業者みたいなものです。だいぶ前のこの記事でも触れました。

whatishealth.hatenablog.com

・アマゾンはUSで11月にAmazon Pharmacyというブランドを打ち出しました。もともと買収していたPillPackという会社を発展させたサービスのようです。まずは、薬局のところから入り込んで、卸売・PBMにも進出するだろうとみられているようです(出版業界でも行ったように)。

・果たして展望はいかに。Amazonにはヘルスケアのサプライチェーンも簡単に飲み込まれそう、、、と思いつつ、注意点は上記の図は院外処方の話だけで、院内処方、、、というか病院で使用する薬や機器などの話は含まれていないことか。

・コスト削減は垂直統合すればするほど効果がありそうだけれど、卸売はともかくも、PBMはフォーミュラリーの作成みたいな特殊な機能があるので、そこまですぐに担えるかは疑問かなと。やるとすればPBMの買収だけど、プロバイダーもPBMの買収を進めているので、どこまで現実的か。

 

ちなみにPBMというと思いだすのは日本版PBMと思われた日本海ヘルスケアネットの将来もウォッチすると面白いかもしれません。

nihonkai-healthcare.net

 

追記(2020年1月5日)

www.youtube.com