ヘルスケアニュース第2弾。
の前に、アルケゴスキャピタルの話、野村とクレディットスイスの話がフォーカスされてるけど、ゴールドマンサックスとモルガンスタンレーが、うまくこの影響を逃れているのは日本で報道されてないですね。リスクマネジメント戦略のうまさやゲーム理論をうまく使って1抜けしたという側面もあるようです。
デジタルMR(リモートMR、e-MR)はコロナで加速しました。しかし1年たった今、対面でのディテールが次第に解禁されていく中で、対面でのディテールが医者からも望まれているという内容です。
対面コミュニケーションvsリモートコミュニケーションというのはこれからの重要な課題だと思いますが、個人的には揺り戻しがあると思います。対面コミュニケーションにおける非言語的な要素というのもコミュニケーションを円滑にしリレーションを築く上で、重要な気はします。肌感覚ともいえますが。
製薬のディテールでも、完全対面・完全リモートの中間に落ち着くのかもしれませんが、会社や疾患領域によってミックスの度合いは変わるのかどうかというところが今後の論点になるのかもしれません。
〇保険会社によるすぃっち戦略
アメリカでは保険会社がフォーミュラリーという薬のリストをつくって、患者(保険加入者)が使える薬を指定するというのはありふれた話ですが、今回は少し違います。
シグナは4大保険会社の1つです。そのシグナが、乾癬の薬であるコセンティクスからトルツに切り替えた患者には$500のデビットカードを配るというプランを行っているようです。コセンティクスもトルツも同じIL-17阻害薬ですが、トルツの方が安いため、このような施策を行っているようです。
同様の施策は異なる保険会社のユナイテッドヘルスがHIV薬で行ったようですがその際はHIVが進行性の病気であるということもあり、中止に終わったようです。
しかし今回は乾癬という非進行性の病気であるため成功するかどうか再び注目を浴びているようです。もし成功した場合、保険会社にフォーミュラリー以外の新たな手段が加わりますが、製薬会社や患者団体からの反応も注目です。
〇R&D予算トップ2020
特に例年と変わりあるようには見えませんが、Merck(MSD)とBMSが大きく動いたようですね。といってもBMSはCellgeneの買収の影響が大きいようですが。