レジリエンス

メンタルヘルス関連の話を勉強していると2つのキーワードによくぶち当たるんですよ。

レジリエンス」と「マインドフルネス」

今日は前者について雑感。

 

↓こんな事件も注目されてますしね。

healthpress.jp

 

 

レジリエンスというのは定義はいろいろあるようだけれど、簡単に言うとばねのスプリングのようなもの。例えば逆境のシチュエーションでもそれを乗り越えられる力(精神的な)だったり強いストレス負荷をうけて心理的ダメージを受けてもそこから回復できる力のことをいうようです。

(詳しい話はここによくまとめられてます。斉藤先生という方の論文です。

https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/15738/1/shinrishakaigaku_4_72.pdf

 

じゃあそもそも何を持ってレジリエンスというのか、レジリエンスに貢献する要素ってなによっていう話が気になるのだけれど、1つ自分の中で納得がいったのが、外的要因と内的要因にわけて整理されれている小花和先生の論文

ci.nii.ac.jp

 

正確には、内的要因をさらに2つに分解してI am(内的要因)/I can(獲得要因)/I have(外部要因)の3つに整理されているわけですが。個人的にはamとcanの違いが結構あいまいなところもあると思うのだけれど(年齢とかはまだわかりやすいけど)、少なくとも、外部要因と内部要因にわけて考えるというのは大切な気がしています。

 

認知・感情・行動っていうフレームワークがよく使われるけど(心理学で)これって内的要因だけで、外部、つまり他者との関係性とかって重要ですよね。

そもそも頼れる人がいるとか物事を深く相談できる人がいるっていう状態そのものが強みとなるリソースだと思うのです。家族がお金をもっているっていうのもそうですよね。不公平感とかはさておき、それを持ってる人は強いわけ。

 

ただ一番上であげたような最近話題の事件を見ると、環境さえよければいいってわけではないと思うのです。そもそもレジリエンスみたいなものはスキルとかその人がもつ引き出しの数や深さを示すものだと思っていて、どちらかというとそもそもそのスキルを適切な場面で適切に使えるか、って重要だなと、

 

案外自分の状態って気が付かないよなーっと。

そういう意味で自分の状態の観察とか認知っていうのが重要になってくるのかなと。そしてそれが個人的にはマインドフルネスにつながってくるのかなと思ってます。

 

また理解を深めると変わるのかもだけど。