複雑怪奇なアメリカのCoding(保険請求コード)とPayment

この記事でも紹介したように、アメリカで医療機器の保険償還を狙うなら避けられないのがこのCodingとPaymentというコンセプト。

whatishealth.hatenablog.com

 

日本は比較的単純で特定保険医療材料(特材)という機器単体で保険償還されるものと(ペースメーカーとか)、技術料といって医師の手技の一環としてサービス料のように請求できるものがある。

 

アメリカも、この日本で言う技術料に近いCPT(HCPCS Level I)もあれば、特材に近いものもある(HCPCS Level IIに多い)。

 

更にややこしいのが、クリニック・病院の種類によって異なるという点。あと保険支払者(要はメディケアなのかメディケイドなのか民間保険なのか)でも違う。

とまあこの表にまとめてみたがややこしい。

また、これ以外にも、直近でFDA承認された高価な医療機器の場合に利用できる支払いの仕組みがあるが、入院か外来かで微妙に違う。名前も違う。

①Hospital Inpatient –New Technology Add-On Payment (NTAP)
②Hospital Outpatient –Transitional Pass-Through (TPT) Payment Status

この二つの仕組みの細かい話はまた別途。

 

ということで、アメリカの医療機器の保険償還は疾患領域はさることながら、手技の性質によってもめちゃくちゃ変わります。