アメリカに来て変わった・変えないといけないと思っているマインドセット
この7月でついにアメリカに来て5年が経ったことに気が付いた。
5年前は、空港についてレンタルカーを借りてアパートに行き、当然何もないので近くのウォルマートにエアマットレスとかシーツ・枕を買い、冷凍食品も買い込んだのも今や昔。
いつのまにか、家にはいろんなものが増えてきて当時とは似てもつかない文明的な生活を送れている。
当時は自分が医療機器の会社に勤めるとも思っていなかったし、西海岸に引っ越したと思ったら東海岸にまた引っ越して、出戻りするとは思いもしなかった。
ふと振り返った時に、こんなマインドセット・性格を変えてきた、あるいは変えるよう努力している(つもり)な点にふと気が付いたのでまとめてみた。
①ポジティブシンキング・フィードバック
会社で働き始めてから一番気がつき、治そうと試みたのがこの点。もともと細かいところがとても気になる性格なこともある上、一応コンサルに数年いたため、ロジカルな激詰めされ・また内容の質は当然、スライドやエクセルのフォーマットの質の追及が当たり前・・・という世界にいたためか、フィードバックの仕方が割とネガティブよりだった気がする。
ここでいうネガティブフィードバックというのは粗探しというよりも、うまくできている点は当然のものとしてコメントせず、改善点のみを指摘するというイメージ。
そうじゃなくて、いかにいいところをお互いにほめたたえて、プラス思考でDeliverableを作っていく・コミュニケーションをするか、、、という思考にかわるのに約1年かかった気がする。
②落としどころを考え(すぎ)ない
つぎはこれ。なんとなくミーティング前とか、落としどころを考えている癖があった。でもアメリカに来て思ったのは、妥協点を探すというセロサム思考をするのではなく、各ステークホルダーが自己利益を追求して考えた先に、実はゼロサム的でないWin Win的な着地点を議論の中で探すというマインドが重要だし、価値のある議論であるとようやく気が付いた。まあ小さくまとまってはいけないという話。
③体制・環境は変えられるものである/変えるものである
最後は、目の前にあるGivenなものをGivenとして捉えず、むしろ体制や環境は自分のために変えていく・変えていけるものだということ。
抽象的で説明が難しいのだけれど、あえて仕事に絡めていうと、マーケットアクセスのような仕事をしていると、結構いろんな仕組みが法律だったりガイドラインで決まっていて、それらを当たり前のものとして、その枠組みの中で仕事をしがちだし考える癖がついていた気がする。でもそもそも論としてその仕組みが正しいのか?変えられないのか?を考えて、新しいルールを作れないか考えていくことが求められている気がする。とはいっても日常の仕事だと、1-2年のスパンで変えられることは少ないので難しいのだが。
まあむしろもうちょっと落とし込むと、自分の考えを自分が思う以上にちゃんと人に主張して、周りを感化させていくことって重要ですよね、、、という話でもある。こう考えるとそもそも人間ってまわりの自然環境を都合よく変化させて都市化したり農地化を進めてきたよな、、、という生態人類学的なことを思いだすのだが、それを人とのコミュニケーションでもちゃんと意識しようと最近は思っているところ。
ということでとても抽象的ながら、ここ5年の中で意識していた・意識するようになったことでした。ここから5年後また振り返ってみて、成長しているといいのだけれど。