アメリカで働く上で気にするべきことー9か月目の振り返りー

21年7月に働き始めてからいつの間にか9か月。このブログの更新も滞っていたことに気が付いたので、この9か月の学びを振り返り。

 

インターンと合わせるとアメリカでのフルタイムに近い働き方はちょうど1年。希望していたファンクションに職を得られたことは本当に幸運でした。一方で1年ほど過ごして見えてきたアメリカでの仕事の仕方について振り返り。個別に取り組んだ仕事での知識は別にまとめる予定です。

 

①根回しはとても大切

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ここのブログの話にもある通り、根回し非常に大切でした。特に意思決定者のGoサインを得られないと他の人も動いてくれないので、意思決定者への根回しが非常に大切。

 

少し踏み込むと、ここでいう意思決定者というのはいわゆる役員・部長・課長とかで、日本と役職のレベル感が変わるわけではありません。ただ彼らは日本と比べて人事権を強く持つ=職員の生殺与奪権(雇用の)を持っているので、彼らのGoサインを取るか否かで、他の人の本気度も変わるのです。

 

そのためにもタッチポイントという名の日々のキャッチアップや・ネットワーキングがすごい重要。できる人だと、周りの人の家族の名前やプロファイル・ペットの名前まできちんとメモして、ミーティングの最初のSmall Talkにぶち込んできます。個人的にとても習っているところ。

 

②Job Descriptionが決まっているけど、それ以上の仕事をするのも出世するのには大切

インターンの時の人にも言われましたが、ヒラのままでいたければ9時―17時、偉くなりたければHard Workerであれという精神です。その辺は個人のチョイスと割り切れるのがアメリカのいいところかもしれません。

 

しかし偉くなりたければ、いろいろな仕事に首をつっこみ、上司や上司の上司へのExposureを増やすというのが重要。

 

③仕事の進め方は属人的なのに人の回転率が高い

ここが意外だったけれど、仕事はとても属人的。MBAを生み出して方法論の標準化はするくせに、とても属人的に仕事が進むので、詰めの甘い人の仕事は、横で見ているととてもハラハラします。

 

またさすがアメリカというか人の回転率は高く、辞める人は1-2年で辞めるのもザラです。上司がちゃんと仕事を管理していればいいのだけれど、そうでなかったときは放置された案件が火を噴きます笑

 

④専門性超重要

仕事が属人化しやすいので「お前何できるの?」という問いに対する答えは超重要。それに答えるためのツールが学歴・職歴です。「アメリカは学歴社会」という表現は個人的には不正確だと思っていて、正しくは「アメリカでは学歴・職歴であっても、そこで習得したスキルや経験が等しく評価される」だと思います。

 

⑤Influencing others without authorityが超重要

①のポイントの延長線上にある話ですが、いかに人をうまく乗せられるか、って超重要。そして多様過ぎる社会なので日本より難しいかも。個人的には不得意なので、意識して伸ばさなければいけない点。単にコミュニケーション能力というとそれまでだが、ロジカルな主張もさることながら・他者のフォローアップ・チームのみならず個人にとってのビジョンや性格・利益にそった提案の提示・またそういった主張・フォローアップ等がスマートに行える度胸や経験など、ヒトとしての総合力が試されている気がします。

 

 

閑話休題

ちなみに、アメリカの近況でいうと、ロシアのウクライナ侵攻でガソリン価格が近所のGSでガロン4.8ドルが5.6ドルに急上昇(ロス郊外)。ロス市内はもっとすごそう。頼みの綱のコストコは、侵攻のニュースがあった翌朝にいったときはガロン4.2ドルだったけど果たして今は、、、。