アメリカに来て驚いたこと(薬のサンプル)

こちらで製薬会社のマーケティング・セールスの話を聞いてて、医薬品のサンプルの話が出てきておやおやと思ったので、備忘録代わりにメモ。

 

アメリカではオピオイドの乱用が問題になっているわけですが、その一つの原因と言われてるのが製薬会社の過剰なマーケティング。そしてその一例が無料サンプルなのです。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1805809

こっちは薬の値段もそこそこするので、そりゃ患者も飛びつくわけで、医者にしても別に自分に費用かかるわけでもないので、歯止めにならないと。そして、そのまま中毒になってんじゃないの、、、という話。

 

そんな中で、アマゾンのプラットフォームを使ったサンプルリクエストシステムが開発されたようで。

https://njbiz.com/product-partners-amazon-with-life-sciences-companies/

ちなみにこの会社は日本の似てる名前の会社とは全く関係なさそう。

 

一部界隈では話題になったようだけど(アマゾンだからか?)、さてさて日本ってこんなシステム使い道あるのか?そもそも規制されてないのか?と思って調べてみた。

 

やっぱりキチンと規制されてました。サンプル提供できなくはないけど、期限・数量がまじめに規制されてる。

http://www.iyakuhin-koutorikyo.org/index.php?action_download=true&kiji_type=1&file_type=2&file_id=1573

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臨床試用医薬品:

〔期限〕

1)新たに薬価基準に収載される医療用医薬品の場合:薬価基準収載後1年以内
2)薬価基準に既に収載されている医療用医薬品であって、下記の効能追加等の承認を
取得した場合:効能追加等の承認後1年以内

〔提供量〕診療所においては1施設当たり3症例を限度とする。病院において
は、1施設当たり20症例を限度とする。

 

 

アメリカのHealth tech?系の会社ってローカルニーズに特化した(当たり前だけど)ニッチなビジネスやってて面白いなと思う今日この頃でした。