MBAにおけるコンサルティングプロジェクトの意義

もうほとんどのビジネススクールで2Rの結果がでたかと思いますが、今年はどんな状況なのでしょうか。。。うちの学校では例年より合格者が限られており代わりにWaitlistが続出している印象です。Waitlist対策頑張ってください。。。追加の推薦状とか出したな、、、効果なかったけど。

 

受かっていても今年はビザの見通しが不透明で難しいところですね。イギリスの大学院とか入学を1年先延ばしにするとか普通にできたのですが、ビジネススクールはできるんでしょうか。就職のことも考えると、先延ばしにしたい気もしますが、、、

 

こんな記事も出るくらい、アメリカのビジネススクールではCOV-19の影響は大きいです。結構な数の会社がインターンを取り消しにしてます。自分の周りでも航空業界で出ています。自分はヘルスケアなので比較的大丈夫だとは思っていますが果たして、、、

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その話はさておき、今日はMBAのカリキュラムでのコンサルティングプロジェクトの話です。近年はExperiential Learningが人気なこともあって、たぶんどのスクールでも取り入れているかと思います。

 

〇対象

誰もが知っている大企業から、地元の中小、新進気鋭のベンチャーまで様々なことが多いです。特定の分野に強みがあるスクールは、その分野のプロジェクトがふんだんに用意されていることが多いです(アラムナイつながりで取ってくることが多いので、自然と卒業生が強い分野のプロジェクトが多くなる)。

 

〇時期:たいていは、コアの科目がおわる春学期ごろに取ることになります。コンセプト的には、コアで習った知識を実践しよう、、、というもの

 

〇チームサイズ:うちの学校は4-6人の事が多いです。自分の場合はもっと多くて苦労しました。メンバーが多くなればなるほどコミュニケーションコストが割とかかるので大変です。

 

〇意義(一問一答形式)

1、コンサルティングプロジェクトをやるとコンサルに就職しやすくなるのか?

→答えはNoです。やらなくても就職できる人は普通にいます。

 

2、でもやっておくとコンサルのサマーインターンでの立ち上がりが早くなるのでは、、、?

→否定はしませんが、個人的には関係ないと思います。理由は簡単で実際のコンサルPJと質的に大きな差があるからです。

要因としては、、、①担当教員のレベル・経験値が微妙で彼らからのラーニングが少ない、②活用できるナレッジが限定的で実践的なフレームワークを吸収しにくい、③ほかの授業と並行なのでコミットメントが限られ、OJTとしての機会も微妙、の3つあたりでしょうか。

 

まあ普通のコンサルは一日12~時間×8-12週×PJ人数でやるものを、いくら人数が多いからって、1人当たり週数時間×10週前後のインプットじゃあそりゃ限界があるっていう話です(人月計算すんじゃねえよって話もありますが、よほどの天才集団でもない限りこれがあてはまるはず)。スクールによってはもっとコミットするところもあるようなので(ミシガンとか?)まだマシかもしれませんが。

 

3、じゃあやる意味ってなんなんだ!

→個人的には次の2つだと思います。

A. 異文化・言語の下でのソフトスキルの向上:メンバー間と兎にも角にもゴール設定して、切磋琢磨しながら一つのものを作り上げるというプロセスで、メンバーのバックグラウンドに限定されないソフトスキルを磨く

B. 転職への足場づくり:個人的にはネイティブの人たちにとっての意義はここにあると思っています。前職で経験していなかったような業界・業種に行きたい場合、コンサルプロジェクトを挟むことで、業界の知見を貯めたり、コミットメント度合いをアピールするネタになります。

 

逆説的にはこの2つに興味がない人、社費で転職しません、特に海外駐在も興味ないっす、、、ていう人はこれ系の授業取ると苦労すると思います。まあ海外MBA目指す時点でどの人もAの理由が当てはまるのかな。