さてさてただいまサマーインターン中です。西海岸にいるチームと毎日リモートで仕事しています。リモートだと、通勤とかの時間が節約できていいと思う一方で、やっぱり集中力が落ちてくると思うのは気のせいでしょうか?笑
かといって、コロナウィルスのせいでカフェで勉強というのも無理だし、自分の集中力マネジメントやらモチベーションマネジメントにやや苦しんでいます。
さてさてそんな中で、サマーインターンでも目標設定というのをしています。これこれのプロジェクトをやって、何をどう達成したいか、どんなスキル・経験を身に着けたいか、、、みたいなやつです。
一方でインターン就活中から、スキル分解を試みていたのだけれどあまりしっくりくるものがなかったところ、偶然にも「ポータブルスキル」というが概念を発見して、結構腹落ちしたのでメモ。
ちなみにこの言葉思いっきり和製英語だと思います。アメリカだとTransferable skillというのが一般的です。
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①ポータブルスキルって何?
もともとは厚労省の事業の中で作られた概念で、
「業種や職種が変わっても持ち運びができるスキル」です。
参考:ポータブルスキル活用研修講義者用テキスト
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000091180.pdf
資料では、ポータブルスキルを「専門知識や専門技術」、「仕事の仕方」、「人とのかかわり方」に分類しています。
最近は少し変わってきて上でいう後者2つをより指すようです。
引用:https://mitsucari.com/blog/portable_skills/
引用サイトでも解説はありますが端的にいうなれば、
A. テクニカルスキル=専門知識や専門技術などのハードスキル
B. ポータブルスキル=対自分・対他人・対課題と分けられる。いわゆるソフトスキル
C. スタンス=倫理観・キャリア観など、自分のポリシー
という形になります。
自分の考え方の土台となる善悪観や好みといったスタンスの上に、どのように自分・他人・課題と向き合うか、そしてどのような知識・技術をもつか、というのは人だけでなく組織を見る時にも役立つ気がします。
②どうやって役立てるの?
タイトルに書いてしまったのでタイトル通りの場面ごとに説明していきたいと思います。
A. MBA受験/転職
まずそもそもの前提としてMBA受験と転職は非常に似ています。
どちらもレジュメ(履歴書)を書いてインタビューを受けます。MBAはエッセイやらGMATやらありますが、まあ新卒の時のSPIみたいなもんだと思えばよいのではないでしょうか。
あ、まあ日本語の履歴書はただの情報の羅列なのでそのイメージをもつとちょっと違うかもしれません。MBA受験やあるいは外資系企業、米国での就職でつかうレジュメはだいたい自分の経歴に加えて数行のエピソードを書きます。
で、話をもとに戻すと、このレジュメとインタビューの両方に役立ちます。
いったい自分が何のスキルを使ってどんな成果を生み出したのか、というのは意識して書かないといけません。またインタビューでもいわゆるBehavioral interviewというのはこのポータブルスキルに関連する経験について聞いてくることが多いです。
なので過去の経験を整理するときにエピソードごとにこのポータブルスキルのタグ付けをするとインタビューに臨みやすいのではないでしょうか。
B. 目標設定
今度は逆から行うだけです。MBA受験や転職は過去のことを聞かれることが多いと思いますが、逆に未来の自分の身に着けたいポータブルスキルを考えることで、どのように仕事をこなしていきたいか、というのが明確になると思います。
③で、ポータブルスキルの具体例は?
A:対自分能力(内向き)
・モチベーションマネジメント
・スケジュール管理
・集中力
・把握力(ロジカルなイシュー分解)
・記憶力
B:対人能力(外向き)
・プレゼンテーション(ロジカルなコミュニケーション)
・協調性
・傾聴力
・交渉力
C:対課題力
・情報収集力
・課題設定力
・実行力
・発想力
こんなところでしょうか。もちろん他にもいろいろあるとは思いますが、なんだかんだ、どれかには分類できると思います。場合によってはスタンス的なものもあるかもしれませんが。
30年近く生きてきて今更ではありますが、こんな使いやすい概念もあるよっということでご紹介でした。